「かつてうつ病であった人でも労災の申請は可能です」


かつてうつ病であった人でも労災の申請は可能です

労災申請する際に「自分はかつて”うつ”を患っていたから労災申請は受け付けてもらえないだろう・・・。」と不安に思われている方もいるでしょう。
しかし、かつてうつ病であった方が過重労働やハラスメントにより、うつ症状が再発した場合でも以下のような診断が医師からなされていれば、申請することは十分に可能です。

①1日8時間労働に耐えうる状態(現実の就労で8時間働いていなくとも耐えうると診断されている状態)
②寛解(完治)している状態

上記2つの条件は労災保険法の「治ゆ」に該当し、再発は治ゆ後の発症として扱われます。
また、平成23年(2011年)12月26日に厚生労働省から出された通達「心理的負荷による精神障害の認定基準について」では、個体側要因(申請対象者の精神障害”既往歴等”)の評価については

①既往歴
②生活史(社会適応状況)
③アルコール等依存状況
④性格傾向及び
⑤家族歴

の上記5項目をを総合し、個体側要因を精神医学的に判断するとされています。
具体的には、業務による強い心理的負荷が認められる事案について

①就業年齢前の若年期から精神障害の発病と寛解を繰り返しており、請求に係る精神障害がその一連の病態である場合
②重度のアルコール依存状況がある場合等、個体側要因によって発病したことが医学的にみて明らかであると判断できる場合

に限って業務起因性を否定するのが適当と判断されます。業務起因性が否定されなければ申請は可能なのです。

最後に付け加えますが、認定の可否は認定基準の「出来事」の評価になるので、「治ゆ後の過重労働やハラスメントよる発症なので認定される。」とは断定しないで下さい。あくまでも申請が可能であるということです。

(2014年3月6日 A.M)

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